hot















LUCCI ルッキ カップボード
w900×d460×h1900
ウォールナット材
扉、側板框枠 ウォルナット無垢材
本体側板、内部仕上、棚板 ウォールナット突板貼り
引出内部 桐無垢材 蟻組み 木釘仕上
(プリント化粧板は一切使用していません)
リユース品(20001年製造)販売時価格298,000円
発売当初から、数あるシリーズの中でも最高グレードのルッキ。
リユース品としてお得に再登場。
1.天然木無垢板を使用した扉、引出
世界の銘木ウォールナットの無垢板を木の質感が出るようにオイル仕上で制作。
引出の前板も2つ並ぶところをみると木目が連続しています。
大きい原木から木取りをすることでこのデザインができあがります。
2.これが本物のつくり 扉鏡板の羽目板
家具の用語で鏡板というのは扉などの枠で囲まれた中の板の事を指します。
下部の開き扉をみると縦に溝が入っています。
これは単なる模様ではありません。
裏をみると同じように溝が。
これは1枚で作ると鏡板が収縮して割れたりするのを防ぐため
何枚かの板に分割し、お互いに実部分を造ってはめ込み、溝の幅が変動することで木の収縮を抑える役目があります。
古くから伝わる伝統的な技法で、先人たちが木の収縮をうまく抑えるために編み出した知恵です。
3、精巧さの要求される無目出し作りの証
引出をみると前板の周りに枠が見えます。
このような作り方を無目出し(むめだし)とよびます。
最近の引き出しはほとんどがかぶせ式。
前板を大きく作り、無目の部分にかぶさるようにします。
こちらの方が、精度が要求されずに大量生産向きだからです。
一方、無目出しの場合は、桐の内箱も含めて少し大きめに作り、職人が本体に合わせてカンナで何度も削りながらほとんど隙間ができないようにぴたりと合わせて作ります。
これは大切な着物を収納する桐たんすで使われる手法。
そのためにはカンナで調整できるようにする作りにする必要があります。
4.無目出し加工を可能にする内桐・蟻組み・木釘
引出を抜いてみると内部の箱は分厚い桐の無垢材で作られています。
また接合部もビスなどは使わず、蟻組みと呼ばれる昔からの手法で組まれています。
底板も桐の無垢材を分厚く使用し、木釘を使って留められています。
このようなつくりにすることで、カンナによる加工が可能となり、紙一枚も通らないほどの密閉性が実現します。
片方の引き出しを開け閉めすると、反対側の引き出しが動く「吹き出し」と呼ばれる現象はこのような精巧な作りの証なのです。
5.かまち組みの側板
側面を見てみると4方に組まれたウォールナットの無垢材の枠が見えます。
このようなつくりをかまち組みと呼びます。
今では一般的な工法であるフラッシュ工法(下地の桟で枠を造り両面を化粧板で貼って板を造る)は強力な接着剤が誕生して可能になった作り方ですが、それ以前はこのようなかまち組みのつくりが一般的でした。
より、接着剤に頼らず、人の手わざで作ったデザインといえます。
6.高級感のあるアンティークガラスを使用
上台のガラスにはアンティークガラスを使用。
微妙なうねりが模様として入っており、平板なガラスには見られない独特の雰囲気を醸し出します。
中に入れる食器にもこだわりたくなりますね。
7.足元のデザインにも注目
脚に目をやると可愛い四角の柱上の脚が。
床と隙間を開けることで通風性が良くなり、湿気がこもるのを防いでくれます。
なにより、軽快感もあって、重厚なつくりの家具なのに、どこかかわいらしさも
8.スライドトレーにも注目
真ん中にある薄い引出は、スライドトレー。
食器を仮置きするときに引き出して使うと便利です。
引き出した時の側面にも注目。
よく使われているレールが見当たりません。
木の桟のみで引き出せるようになっています。
金具はいずれ摩耗し、交換が必要になるもの。
この作りにすることで長期間使用してもできるだけメンテナンスが不要になるように配慮して作られているのです。
このような特徴をもつルッキの食器棚。
いまではここまでのこだわりを持って作られているものも少なくなりました。
17年前にお買い上げいただき、今回リユースのご協力いただいたお客様からは次のようなお言葉をいただきました。
「結婚する時にダイニングテーブルと一緒に買いました。その当時はまだお店が大阪狭山市にある時で、シャルドネさんに何度も足を運び、ルッキの落ち着いた色が気に入り、テーブルとセットで買いました。しかし、細かい収納物が増え、数年前からカップボードの上半分を外し、その上に色々なものを置いて下の台だけを使っていました。上のガラス戸はとても綺麗な状態で処分するのはとてももったいなく、リーフさん(シャルドネさん)でリユースして、誰かに作って貰えたらと思い連絡させてもらいました。今まで大切に使ってきたので、とても綺麗です。」
大切に愛情込めて使われてきたこのルッキのカップボード。
次のオーナー様を現在お探し中です。
17年前のものとは思えないほど、きれいな状態。
傷もほとんどありません。
出荷の際には当店にて再度オイル仕上を行います。